授業の場で「人生を一貫してよく生きる」ために役立つ基本学力の成長が促進されるためには、小中高の授業でどの単元の場合にも、次の五つの条件が最低限に満たされており、それがかなりの期間継続されることが必要です。

条件1
先生は、学校生活全体の中で、児童・生徒との次の三つの「パーソナル」な心のきずなづくりをしていること。
@ 感情移入的な理解 A 無条件の肯定的な関与 B 透明な態度と表現
条件2
先生は、次の三つの「基本学力」の発揮に役立つ願いづくりを基本目標とする授業づくりをしていること。
@ 課題達成力 A 本質学びとり力 B 精神的成長力
条件3
先生は、次の三つの「本質」の学びとりに役立つ単元づくりを基本内容とする授業づくりをしていること。
@ 教材単元の理解 A 教科単元の理解 B 教育単元の理解
条件4
先生は、次の三つの「実体験」の援助に役立つ場づくりを基本方法とする授業づくりをしていること。
@ 適度困難課題の援助作用 A 適切方法情報の援助作用
B 相互傾聴交流の援助作用
条件5
先生は、以上のきずなづくりと授業づくりの中で、次の四つの心への「肯定的な届き」を目の前のこのひとりあのひとりに工夫していること。
@ 肯定的感知の成立 A 肯定的理解の成立
B 肯定的納得の成立 C 肯定的実行の成立

この五つの条件があり、それがかなりの期間継続されるならそれで十分です。
その結果として基本学力の成長の過程が、児童・生徒「ひとり」「ひとり」の具体的な姿として現れるでしょう。もちろんこれらの条件の達成の程度に応じて。
c 福岡「ひとり学習」授業理論研究所 2006−10